こんにちは。
アナタは肩が上がらなくなった
経験ありますか?
肩が上がらないのにはいくつか
理由があります。
今回はその代表的な例を
3つご紹介します。
① 五十肩(凍結肩)
② 肩板断裂
③ 石灰性腱炎
① 五十肩(ごじゅうかた)
肩関節周囲炎または
フローズンショルダーとも言われています。
関節にある関節包と言われる
組織が炎症したり、硬くなっている
状態です。
当院へ来られているお客様の中でも
多いのがこの五十肩です。
炎症期→拘縮期→回復期と
時期によって症状が変わるのも
特徴的です。
よく『放っておいても良くなる』と
言われますが、人によっては3年以上
かかることもありますし、
良くなっても可動域の制限が残ったまま
の人もいらっしゃいます。
炎症期にしっかりと休めて、
拘縮期にできる範囲で、肩を柔軟にして
失った機能を取り戻し、
回復期に運動療法を持続して
いくことが必須です。
当院では状態や通うペースを判断して、
弱った筋力の強化や筋肉やその他組織を
柔軟にする運動などもセルフケアとして
取り入れてもらっています。
② 肩腱板断裂 (かたけんばんだんれつ)
腱板と呼ばれる肩のインナーマッスルが
部分的あるいは完全に断裂した状態です。
肩を動かしたり、上げると痛い
という五十肩に近い症状が多く
見受けられます。
病院などでは超音波検査、MRI検査が
メインとなります。
肩を上げた時に
60度〜120度で痛みが
出やすく、上げた腕を下ろすときに
も痛みがあるのが特徴です。
基本的には薬や運動で痛みを緩和して
回復させていきます。
五十肩との鑑別が重要になってきます。
③ 石灰性腱炎 (せっかいせいけんえん)
レントゲンで肩周りに
カルシウムが沈着しているかどうかを
検査します。
白く写ったものが見つかれば、
石灰性腱炎を疑います。
治療法としては飲み薬、
石灰を溶かす手術、
石灰を砕く体外衝撃波、
石灰を取り除く関節鏡手術、
注射、筋肉のエクササイズなどを
状況によって使い分けられます。
石灰があるのにも関わらず
痛みが出ない人もいますし、
石灰があるのに五十肩が本当の原因で
肩が上がらない人もいます。
ですので、的確な判断、検査が
必要になってきます。
急に肩が痛くなったという方は
ある程度疑った方がいいかもしれません。
以上が代表的な症状になります。
痛みの種類や、動かせる幅の
制限が似ているので、判別するのは
難しいかもしれませんが、
それぞれ、時期によって適切な
検査と処置を行うことが大切です。
自分はどの種類に当てはまるかなど、
不明な点はお気軽に聞いてくださいね。